【最終話】全てが終わった後で
大戦が終結した。「例のあの人」が始めた戦いを、ハリー・ポッターが終わらせた。 戦いが始まる前後、家族との交流を絶っていたパーシーは久しぶりに「隠れ穴」へ戻った。 社会人として生活してから長いので、いまのパーシーの住まいは別にある。パーシー…
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【第6話】逃げた先と向き合う今と
ハリーが店を訪れたあの日から、あっという間に一年が経ってしまった。ホグワーツも魔法界も恐らくは――いや、間違いなくハリーの周囲も随分と様変わりしている。 ホグワーツから離れてしまったら、ハリーとは気軽に会えなくなるとわかっていた。 しかし…
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【第5話】心と心と、そして心と
ホグワーツを出てから開いた店は、順調な滑り出しだった。 開店前後はやるべきことが山積みだった。 店舗の開店場所の確保に商品の量産化、同時に店舗の内装も作り込んで、店舗運営のための備品も買い揃える。 客足が途絶えなかったため、開店後も忙しく…
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【第4話】迷いと決めたこと
あれからハリーの視線は、以前ほど熱いものではなくなった。 こちらを見ているような気がして振り返ってみると、目を逸らしたばかりのハリーが視界に入る。そんなことは何度もあった。 だが前のような、きらきらと輝く目はしていない。心なしか、もの悲し…
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【第3話】理想と現実と
グリンモールドプレイスでの掃除での一件から、ハリーの様子が気にかかるようになった。どうもハリーが、ジョージのことを頻繁に見ているように思えてならないのだ。常にハリーの視線を感じる――ような気がする。 ホグワーツへ戻ってからも、ハリーはジョ…
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【第2話】不透明なインクと
ジニーとロン、ハーマイオニーを集めた部屋で、母は張り切って腕まくりをしていた。 遅れて部屋に入ってきたハリーを見つけると、ぱっと表情を明るくさせる。「ハリー! これからこのお屋敷の掃除をするの。手伝ってくれるかしら?」 ハリーが現在置かれ…
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【第1話】無自覚と自覚とその先と
ハリーは大変な人気者だ。「人気」の大半に「例のあの人」が影響していることは間違いない。ハリー・ポッターの名前しか知らない人々は彼の名を「例のあの人」と合わせて覚えていることだろう。しかし、とジョージは思う。ハリーは「例のあの人」と無関係な少…
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【プロローグ】眩し過ぎたんだ
昨年の学期の終わり――ハリーから賞金を受け取ったとき、フレッドは自分の目に異変を感じた。 ハリーがたまらなく可愛く見える。 ハリー・ポッターは出会ったときから可愛かった。くしゃくしゃな黒髪も、澄んだ緑の目も、フレッドとジョージのからかいに…
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金のスニッチよりも輝いて
グリフィンドールのクィディッチチームでビーターとして活躍するフレッドは、ここ最近不調だった。「暴れ球」への反応が遅れてしまうのだ。鬼のキャプテン、ウッドはビーターのそんな不調を見逃してはくれなかった――
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全ては香りが見せた幻なんだ
双子と香水について考えまくった末に生まれた妄想の産物。※香る程度のロンハリあり ※諸事情によりジョージに迫るロンあり
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鼓動が高鳴る、その事実だけは変わらないのに
入学した年のクリスマスに、フレッドと引いた魔法のクラッカーにはとてもドキドキした。あれから年数が経ったいま、再びフレッドと共にクラッカーを引くことになって――
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